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創始

前向きに生きる意欲を与え、熱い息吹を吹き込む教育


校舎第1号の浜松市「高台校」

現理事長佐藤イサクが「佐鳴塾」を開校したのは昭和48年。

当時の生徒数は20名あまり。現在の佐鳴予備校のように近代的設備に囲まれた校舎で数百人が学ぶ光景とは程遠く、自宅の一室を教室にしてのささやかなスタートでした。

「能力を眠らせたまま低いところに留まっている子どもたちが少なくないことに気付き、どうにかして彼らの可能性を開拓してやらなければ、という強い想いが生じた。同時に、そういう子どもたちを踏みにじる一部の大人たちの横暴な指導に対し、怒りを禁じ得なかった。子どもたちが自分の未来を、可能性を、自分の意志と努力で切り拓いていけるように、私が手助けをしてやらなくてはならない。この仕事に自分の青春をかけようと決意した。」

当時は私塾界の黎明期。巷には塾が林立していましたが、生涯をこの仕事に費やそうと考える者はほとんどいない状況でした。

心をゆさぶる授業、人間教育を見据える教育


サナルの歴史は、この小さな教室からスタートしました。

理事長の授業は、今も佐鳴の教師たちの授業の原点となっています。教科内容の説明が明快でわかりやすいのは勿論、それよりも精神面の育成を最重要視する指導が、現在も息づく“さなる”の源流です。

授業時間の一部を、人生に関する話に費やすことも少なくありません。生徒に覇気を持たせ、やる気を起こさせる意識改革を何より重要視しているためです。

「子どもたちに夢を与えたい。そしてそこから向上心や競争心を育み、勉学意欲を引き出してやりたい。子どもはやる気になれば自発的に勉強し、成績も伸びる。前向きに生きる意欲を与え、熱い息吹を吹き込む教育。それが私の目指すところである。」

教室はいつも明るく、かつ熱気に包まれていました。「励ましの話を聞いて、力が湧いてきた」「受験に挑む勇気を与えてくれた」など、塾生からの厚い信頼を得ていました。

「走り高跳びの選手は、飛び越えるべきバーを置かずに記録を更新することができるだろうか。否、目標を持たない人間に成果を出せるはずがない。目標はできる限り高く持て。そしてその目標をクリアすべく、全力で走れ。」
「サーカスの象は、子象の頃に杭につながれていた経験が災いし、強大な力を秘めた成獣になっても杭を引き抜いて逃げることをしない。人間、マイナスの自己暗示をかけてしまえば、実力を発揮することなどできはしない。まず、挑戦することから始めよ。」

現在、佐鳴の教師たちが折りに触れて子どもたちに話すこういった「お話」は、理事長の子どもたちに対する止むに止まれぬ想いから発したものでした。

塾業界の常識を打破した「教師の質」へのこだわり

「われわれ塾の教師は、学校の教師とは根本的に違う。塾においては、教える側にも教わる側にも選択の自由がある。塾には生徒の入塾を拒否したり破門したりできるという自由があるが、子どもや保護者にも入退塾の自由がある。生徒がいなければ教育は不可能。私塾の教壇に立つ者はそういう厳しい環境に置かれていることを、常に意識しなければならない。」

「教師の質の向上」この徹底したこだわりが現在の佐鳴の礎。教師の自己研鑚を促すために、内部体制にもさまざまな工夫を凝らしました。

年2回、教師が生徒側から評価を受けるアンケート調査を実施。「その教師の授業はわかりやすいか」「その教師の授業を続けて受けたいか」。ベテランも新米もない、一教師として子どもたちから評価を受けるのです。各教師は、これを自分の授業を見直す生きた反省材料として活用することにより、指導技能の更なる向上に意識を向けることができたのです。

同時に、経営の近代化にも着手。組織を法人化し、校舎を設備の整った近代的ビルにするとともに、大型のコンピュータを導入して進学指導のための成績データを蓄積していくなど、次々に新しい手を打っていきました。
これにより、時代遅れだった塾業界の状況から一歩大きく前に踏み出し、飛躍的発展という階段を駆け上る素地を敷いたのです。