04前向きに生きる意欲を与え、熱い息吹を吹き込む教育。それが私の目指すところである。理事長佐藤イサクが静岡県浜松市で「佐鳴塾」を開校したのはおよそ半世紀前。その当時の生徒数は20名あまり。現在のように近代的設備の整った校舎で数百人が学ぶ光景とは程遠く、自宅の一室を教室にしてのささやかなスタートでした。「能力を眠らせたまま低いところにとどまっている子どもたちが少なくないことに気付き、どうにかして彼らの可能性を開拓してやらなければ、という強い想いが生じた。同時に、そういう子どもたちを踏みにじる一部の大人たちの横暴な指導に対し、怒りを禁じ得なかった。子どもたちが自分の未来を、可能性を、自分の意志と努力で切り開いていけるように、私が手助けをしてやらなくてはならない。この仕事に自分の青春をかけようと決意した。」当時は私塾界の黎明期。巷には塾が林立していましたが、生涯をこの仕事に費やそうと考える者はほとんどいない状況でした。さなるの歴史創始
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