19「生徒が変わるきっかけ」を作る──。毎日はその瞬間のため、その瞬間こそが私自身の成長の証。今でこそ教室長の私ですが、入社1年目はとにかく授業のレベルを上げることが課題で、教室業務と並行して教材研究に励み、生徒一人ひとりに細かく目を配ることを徹底的に意識していました。徐々に生徒との信頼関係を築くことができるようになり、自信をもって教壇に立てるようになりました。入社2年が経過した頃には、生徒への具体的な学習アドバイスや保護者への学習プランの提案までスムーズに行うことができるようになり、3年目には教室長として1つの校舎を任されました。教室長になりたての頃に担当したある生徒とのエピソードです。その生徒は決して勉強が好きなタイプではなく、入塾当初は宿題やテストに躓いてばかりで、何に対しても後ろ向きな状態でした。しかし、徐々に前向きに学習に取り組めるようになっていったのです。そしてこの生徒から「将来は多くの人を救える医者になりたい」という言葉を聞くことができました。塾に通っているうちに勉強が好きになり、そこから夢を見つけ、その夢を実現させようという気持ちが芽生えていたのです。勉強嫌いだったその子が勉強に向き合い、前向きになるきっかけをここで掴んでくれたと思うと、心が湧き立ちました。この仕事は生徒がプラスに変わるきっかけを与える仕事です。やる気になるきっかけ、勉強を好きになるきっかけ、将来の夢を見つけるきっかけ…。教室で多くの生徒たちがプラスに変わるきっかけを掴んでくれるよう、精一杯向き合っていきたいです。interview内野 恵梨 Uchino Meguri初等部・中等部(集団指導)東京都勤務教師として、生徒が未来を歩むための指針であれ10
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