失敗をプラスに変えよう
勉強に“失敗”は付き物です。「うっかりミスをした」「予想していた問題と違った」「時間が足りなかった」…など原因はさまざま。テストや模試に向けてそれなりに勉強していた子でも、返却された答案を見て「失敗したな…」と感じることは一度や二度ではないでしょう。
ただ、失敗すること自体は決して悪いことではありません。そもそも「失敗した」と感じるのは、「きちんとした目標があった」ということであり、ほとんどの子は、思うようにいかなかった現実に対して「悔しい」と感じているはずです。その気持ちが、“失敗をプラスに変える力”につながっていきます。
トライ&エラーができる人に
失敗は失敗で受け止めるとして、大事なのはその原因を考えることです。その答えは親が決め付けるのではなく、必ず子ども自身に考えさせましょう。その“考えている時間”こそが、子どもの成長を促し、何度失敗を繰り返してもあきらめずにチャレンジできる子、つまり「トライ&エラー」の精神を持つ子を育てます。
さらに、テストや模試の後に必ず取り組んでほしいのが、受験後のアフターフォロー。いわゆる「見直し」のことであり、自分の答案と模範解答を見比べながら、どこを間違えたのかを振り返り、正しい答えの出し方を理解する作業です。
佐鳴予備校でも、答案を返却して1~2週間が経った頃、「この前のテストとまったく同じ問題を解いたら、満点が取れるかい?」と生徒に尋ねます。学習の穴を一つ一つ埋めていくことが、成績向上への近道だからです。
プロセスを見守ってほしい
身近にいる保護者の方は、わが子の失敗した結果を見て、「何で?」「どうして?」と思わず厳しい言葉を口にしたくなるでしょう。ただ、責められてやる気を出す子どもはいません。そうならないためにも、日頃から目標に向かってチャレンジしている子どもを見守ってあげてほしいと思います。「失敗したけど頑張ったね。お母さん・お父さんはよくわかっているよ」と、努力した過程を認める言葉をかければ、子どもは再び立ち上がることができるでしょう。
まとめ
Q.子どもがテストで失敗して落ち込んでいます。どうすればいいでしょうか?
A.落ち込むのは頑張った証拠。努力した過程を認めてあげましょう。
★失敗すること自体は決して悪いことではない。失敗をプラスに変える力をつけよう
★失敗の原因を考える時間こそが、子どもの成長を促す
★テストや模試の後は必ず「見直し」を。学習の穴を埋めることが成績アップへの近道
★子どもがチャレンジする姿を見守り、その過程や努力した事実を認めてあげる