「わかる」を「できる」に変える
学校や塾で配付される、テキストや問題集。その目的は、授業で習った内容の理解度を確認し、それらを定着させることにあります。「わかる」となった学習内容を「できる」「解ける」に変えるため、記憶が新しいうちに“反復練習”を行うためのツールです。
正しい〇×の付け方とは?
テキストや問題集を使って復習する場合、最初から高い正答率を求める必要はありません。「解ける問題(〇)」と「解けない問題(×)」を判別しながら、まずは自分の理解度を確かめるのが目的です。肝心なのは、そこから。「解けない問題(×)」について適切な対策をとることが、本当の勉強です。
問題集の使い方
- 問題を解く。
- 赤ペンで丸付けをする。間違えた問題には正答は書き込まず、答えは消しゴムで消す。
- ×はなぜ間違えたのか原因を考え、解説を読んで解き方を確認する。
- 2~3日後に、×の問題をもう一度解きなおす。
- 青ペンで丸付けをする。再び×がついた問題は、正解するまで2.3.4.を繰り返す。
- 最終的にすべての問題が〇になれば完璧!
最も大切なのは、3.の「間違えた原因を分析する」こと。×の問題が、理解不足なのか?それとも単純なミスなのか?(ミスの場合、どんなミスだったのかの確認も忘れずに) それらの色分けが自分でできるようになると、自主学習はほぼ確立できたと言えるでしょう。
やる気を引き出す工夫を
入試レベルの対策問題集になると、一度で解けない問題が続出…なんてことも少なくありません。できない問題が多いとやる気をキープするのが難しい場合もあります。そんな時は、できなかった問題のページに付箋を貼っていきましょう。最初は付箋がビッシリついた問題集になるかもしれません。しかし、繰り返し問題を解いていると、次第に解けるようになり、徐々に付箋も減っていきます。「たくさんあった付箋がなくなった!」と、目に見える達成感を得ることで、やる気を高めることができます。
相対的に短時間の勉強でも、学習方法を工夫することによって成果を出すことは可能です。学習の“量”を増やすだけでなく、“質”を高めていくこと。日頃の勉強はもちろんのこと、テスト前は特に心がけて実践してみましょう。
まとめ
Q.テキストや問題集を効果的に使うためのポイントは?
A.目的は、学習内容を定着させること。すべての問題が解けるようになるまで繰り返しましょう。
★テキストや問題集は、学習内容の定着を目的としたツールである。
★〇×の正しい付け方・その後の見直しや繰り返しなど、正しい手順をマスターする。
★付箋を使って、解けない問題を視覚化する。学習の質を高める工夫をしましょう。