部活動や学校行事で慌ただしい秋。同時に、多くの学校で授業進度が速くなったり、授業内容が深化したりするなど、勉強の踏ん張り時でもあります。“時間管理”を意識し、充実した日々を送りましょう。
忙しい秋が勝負の分かれ目
夏休みも残りわずか。いよいよ一年も中盤戦に突入します。まだまだ暑い日が続く上に、部活動や学校行事で忙しく、落ち着かない日々が続く2学期(後期)ですが、学校の授業スピードが上がり、難易度もアップします。気づけばテストで思うような点数が取れなくなってきた…、体力的に勉強と部活の両立がきつい…、などの声が増えるのもここからの時期です。
ただし、ここが勝負の分かれ目。苦しいと思う自分との戦いを制することができた者だけが、より大きな成功をつかむことができます。皆さんには次のポイントを押さえ、実行してほしいと思います。
毎回の授業に集中!“スキマ時間”も見逃さない
二学期(後期の前半)は各教科で重要単元が登場し、先々の学習内容に直結することも多く、理解と定着が欠かせない内容が続きます。多忙な中でも効率よく乗り切るためには、1回1回の授業を大切にし、学習内容を授業内で完璧に定着させる気持ちで臨む必要があります。出された課題は必ず期日までに終え、実施されるテストは大小に関わらず全力で受験しましょう。
また、部活動や学校行事を頑張りながら成績アップも叶えるためには、日々の“スキマ時間”を見逃さないことも大切です。朝起きてぼーっとしていたり、何となくテレビをだらだら見てしまったりしていないでしょうか。「この時間で何ができるだろうか?」と考え、常に手元に短時間で学べる漢字や英単語帳を置いておく工夫もおすすめです。
忙しいからこそ、成長できる
誰にとっても1日は24時間。その時間をいかに上手に使うかを学ぶには、まずは「忙しくて時間が足りない」という経験をするのが一番です。事実、サナルの生徒たちを見ていても、厳しい部活動に所属していて「時間がない」と口にする生徒ほど、成績が良いという傾向にあります。また、サナルからトップ高校に合格した生徒たちの多くも、引退するまで全力で部活動を頑張っていました。そこに働いているのは、ある種の“締め切り効果”。部活動に時間を取られるからこそ、「今、ここでやるしかない!」と短時間で集中して勉強できるようになっていくのです。
保護者は声がけでサポートを
保護者の皆さんには、お子さんが困っている様子が見られたら、「どういう工夫をしたら良いと思う?」と問いかけてあげてほしいと思います。大人が手取り足取り教えてしまうのではなく、時間のやりくりの仕方を子どもに積極的に考えさせましょう。考えることで、知恵や工夫が生まれ、“段取り力”が身につきます。さらには、時間を逆算して間に合うように準備を済ませる“良い生活習慣”にもつながっていきます。子どもが忙しい毎日を過ごして時間と格闘している時は、周囲の大人もぐっとこらえ、励ましながら成長の機会を見守る姿勢が必要です。
まとめ
学生時代にあえて厳しい道を選び、目の前の課題を自らの工夫で解決した経験は、その後の人生を支える強力な支柱となります。忙しいこの時期を乗り越え、大きく成長できる機会にしてください!
Adviser
柴山直也(佐鳴予備校教師)