長期休暇は、苦手を克服して学力を向上させる大事なチャンス。時間がたっぷりあるからこそ、「あっという間に終わってしまった!」と後悔が残ることも。この夏は“計画と実行”で、有意義な日々を送りましょう。
宿題は早めに終わらせよう
夏休みの学習について、心がけてほしいことがいくつかあります。まずは大前提として、夏休みの宿題は7月中に終わらせるようにしましょう。自由研究や日記のように日々少しずつ進めるものは別として、プリントや読書感想文などの宿題は、すぐにでも片付けることができます。もっと言えば、宿題が早めにわかれば、夏休みが始まる前に終わらせておくことも可能です。8月の後半になって「まだ宿題が終わっていない…」という焦りやプレッシャーを感じていては、せっかくの夏休みもトーンダウン。心置きなくやりたいことに没頭するためにも、宿題は早めに取りかかるようにしましょう。
生活リズムを整えよう
「早めに」という考え方は、一日の過ごし方についても同じです。夏休みは生活リズムが崩れやすい時期。就寝時間や起床時間はふだんとなるべく同じにして、やるべきことは朝起きたらすぐに済ませてしまいましょう。漢字や英単語学習などから始めると、頭が勉強モードになるので、他の宿題も進めやすくなるはずです。そして一日の中で家庭学習の時間帯を決め、宿題や復習に全力で取り組める環境を作りましょう。特に中3生は、入試と同じ時間(=50分)を1枠として、複数枠組むのもおすすめです。
夏休みは逆転のチャンス
そして特に意識してほしいのが、夏休みは“成績逆転”を狙うには絶好のチャンスであるということ。この時期は学校の授業が完全に止まっており、新しく学習する内容もテストもありません。これまでの勉強において「やろうと思っていたけど、できていなかったこと」は誰にでもあるはずです。苦手な単元を復習する、ハイレベルな問題に挑戦する…など、プラスアルファの学習に取り組む良い機会だと心得ましょう。
受験生は“弱点克服”が最優先
中3の皆さんは、いよいよ本格的な受験勉強に突入します。志望校合格の成否に大きく影響するこの夏、「絶対に学力を伸ばす!」という強い気持ちを持って、夏休みの学習に臨んでほしいと思います。
この時期の勉強は、得意教科よりは苦手教科を底上げするほうに重点を置くのがポイント。いつも8割くらい得点できる教科で満点を狙えるようにするより、6~7割くらいしか取れない教科で8割を超える力をつけるほうが、総合得点の伸びも大きくなります。まずは模擬試験で、自分の弱点をはっきりさせましょう。偏差値や順位は確かに気になるところですが、本番までは半年以上あります。結果に一喜一憂せず、自分の学習の指針として活用しましょう。飛躍的に成績を伸ばす生徒は、自分の苦手な教科や単元をしっかり把握できています。
まとめ
「夏休みの過ごし方で、秋からの成績が変わる!」こう語る先輩たちの多くが、9月以降の定期テストや入試で成功をおさめてきました。自信とやる気を胸に、堂々と2学期(後期)を迎えるためにも、夏休みの学習に全力で取り組んでください。
Adviser
大橋 徹治(佐鳴予備校教師)