子どものスポーツ活動が、地域を活性化させる。親も子も一緒に成長を。

子育て

教えてくれたのは…
■ジュニアアスリート代表/若松一也さん

スポーツへの関心が年々高まっています。わが子の成長のために「何かしらスポーツをやらせたい」と考えているご家庭も少なくないはず。スポーツが子どもたちにとってどんな意味を持つのか、また親はどう接するべきかについて、『ジュニアアスリート』編集長の若松さんにお伺いしました。

Q:子どもたちがスポーツをする意義は何でしょうか?
A:スポーツを通して子どもたちは“生きる力”を育みます。

子どもたちはスポーツを通して、目標を持ち、その実現に向けて努力する大切さを学びます。そして続けた努力がやがて成果に結びつくという、かけがえのない“成功体験”を得ることができます。はじめは幼かった子どもたちが、自分が選んだ道を頑張り抜くことで、ぐっと逞しく成長する姿をたくさん見てきました。また最近では部活動やクラブチームの在り方も変わってきていて、選手たちが「自ら考え、自ら行動する」ことが重視されることも多くなってきました。勝つことはあくまでも目標。子どもたちにとってスポーツとは“生きる力”を育む自己鍛錬の場なのです。

Q:親が果たすべき役割は何でしょうか?
A:いつでも子どもの背中を押してあげる存在になりましょう。

子どものスポーツ活動に関わる保護者の皆さんには、お子さんの頑張りをしっかり見て、その背中を押す存在になってほしいですね。勝ち負けにとらわれず、目標に向かって頑張る過程を認めてあげてください。またスポーツをやっていれば、「レギュラーになれない」「怪我でプレーができない」など、困難や壁にぶつかることもあるでしょう。そんな時に問われるのが“親力”です。厳しい状況に置かれている時こそ、「子どもが成長できるチャンスだ」とポジティブに捉え、時には子どもと一緒に悩む。親子でともに成長できるきっかけになるはずです。実際、「子どもおかけで良い経験をさせてもらっている」という親御さんの声も少なくありません。

Q:子どものスポーツ活動に関わる中で、気をつけることはありますか?
A:子は親を写す鏡。振る舞いには常に注意しましょう。

たまに「自分の子どもさえ活躍できれば良い」というような、“うちの子だけ”主義の親御さんが残念ながらいらっしゃいます。自己中心的な振る舞いは頑張る子どもたちやチームの和を乱します。「わが子にどんな大人になってほしいか」という視点を持っていれば、言動は正しい方向に導かれると思います。グランドで会った人には気持ちよく挨拶するとか、試合の応援ではやる気の出る応援をするとか、チームを支える父母の活動は積極的に引き受けるとか…。子どもは親のそういう姿をちゃんと見ています。“人としてのあり方”を親子で学んでいけるといいですね。

子どもたちが何か必死に打ち込めるものを見つけ、目標を持って頑張ることが日本の未来を明るくします。そして彼らを支える親御さんも、子どもを通して一緒に成長していきます。ぜひわが子に感謝をしながら関わっていってほしいですね。

PROFILE
若松一也さん(ジュニアアスリート代表)
地域の部活動・スポーツを取り上げたフリーマガジン『ジュニアアスリート』を編集・発行。「子どもたちの頑張りが地域を活性化させる」という理念は多くの共感を呼び、その取り組みの輪は全国に拡がっている。自身の息子さんも小中高と野球に打ち込み、その活動を応援する“熱血お父さん”だった。経験からくる熱い想いが、雑誌作りへの情熱を駆り立てている。

佐鳴予備校

佐鳴予備校

小中高一貫教育を愛知県、静岡県で展開し、岡崎、旭丘、浜松北高など地域難関高校No1の合格実績を誇る予備校。集団授業だけでなく、生徒のニーズに合わせた個別指導、大学受験向け映像授業などのコンテンツを紹介。

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