しっかり読み込んでいるか
問題集やテキストに付いている解説の役割は、「なぜ解けないのか」を明確にし、最終的にはその問題を「解けるようにする」ことにあります。その場合、問題を解いている本人が、「この問題を自力で解けるようにしよう」という気持ちを持つことが大切です。「解説を読んでもわからない」となるのは、「どうせできないし…」という消極的な気持ちで取り組んでいるのが原因の一つだと考えられます。
この場合、実は解説をしっかり読み込んでいないケースがほとんどです。教師が一緒に読んであげると、「あぁ、そうか!」とたいていの生徒は理解できます。まずは、「自分はどこまでわかっているか」、そして「どこからがわからないか」をはっきりさせ、順を追って最後までしっかり読んでみましょう。
その場で定着させる工夫を
ただ、解説を一度読んだだけでその問題が解けるようになるとは限りません。「次もまた間違えそうだな…」と思う場合は、元となる知識やポイントを別紙にまとめるなどして、その場でしっかり覚えるのが効果的です。「これは初めて知った」「ここは暗記しておくと、役立ちそうだな」など、解説を読むのと同時に、一気に定着させてしまうことです。その上で、時間を置いて同じ問題を解きなおし、自力で解ければ完璧だと言えるでしょう。
難問は、まず解説から
また、成績上位の生徒の中には、こんな子も。「数学や理科のハイレベル問題をやっていると、15分とか20分とか、いくら考えても解けない問題があるんです。そういう時は、解説を先に読むようにしています。しっかり読み込んで、それでもわからなかったら、授業のノートや参考書を開いて解き方を確認します。理解できたところで、自分でまた問題を解いてみます」。このやり方は、効率よく勉強を進める上での参考になりそうです。
解説動画は強い味方
佐鳴予備校の平日本科コースに通う中学生には、『さなる式タブレット』という強い味方があります。問題に付いている2次元コードをタブレットのカメラで読み込むと、教師がその問題を解説している動画を視聴することができます。映像による解説が文字より格段にわかりやすいのは、言うまでもありません。大いに活用しましょう。
まとめ
Q.テキストの解説を読んでも、よくわかりません。どうすればいいでしょうか?
A.「わかるところ」に視点を切り替え、丁寧に読みましょう。
★自分が「どこまでわかっているか」を把握し、解説を最後までしっかり読み込もう。
★解説を読みながら、知識やポイントを覚えるようにする。時間を置いてから解きなおす。
★15~20分ぐらい考えてもわからない問題は、先に解説を見てから解いてみる。
★解説動画は、文字の説明より格段にわかりやすい。身近にツールがあれば活用しよう。