入試選抜における重要な資料
高校入試においては、主に「内申点」と入試当日の「学力検査」をもとに選抜が行われます。それぞれをどのくらいの比率で合否判定に用いるかは、都道府県や各学校によって異なりますが、一般的に“進学校”と呼ばれる難易度の高い学校ほど、学力検査の得点を重視する傾向にあります。
その場合であっても、内申点(内申書の記載を含む)がまったく選考基準に含まれない学校はありません。高校入学にふさわしい人物かどうかは、「中学校での日々の学習成果も考慮して評価する」という観点も含めて判断されるため、公立高校の一般入試・推薦入試はもちろん、私立高校入試の選考資料としても広く用いられています。
当然ながら、内申点が高ければ当日の得点に上乗せされるため、合格の切符も手に入れやすくなります。また、志望校に見合う内申点を確保できていれば、一発勝負の学力検査において精神的な余裕が生まれるため、受験を優位に進めることができるでしょう。いずれにしても、合否を左右する重要な資料であることは間違いありません。
“内申アップ”のポイントは?
では、内申点を上げるためには、どのような点を心がけたら良いのでしょうか?
まずは、中学校の定期テストで好成績をおさめることが重要です。新学習指導要領における内申点の評価基準のうち、「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」などの観点は、定期テストで測られる側面が大きいからです。日頃から集中して授業を受け、各単元の内容を根本から理解し、学力をしっかり定着させること。最も力を入れるべきポイントはここにあります。
加えて、内申点の評価においては、「主体的に学習に取り組む態度」が重視されることを忘れてはなりません。いくらテストの点数が良くても、授業態度が悪かったり提出物を出さなかったりすると、成績を下げられてしまうことがあります。「目の前の学習に一生懸命取り組む姿」「もっと良くなりたいと努力する姿」「知識を得たいと学ぼうとする姿」など、学習全般に対する頑張りやプロセスを数字として表すのも、内申点の大きな特徴です。努力に見合う評価をもらうためにも、日頃の学習に対する姿勢を見直し、さまざまな場面において意欲的に行動していくことが大切になります。
では、志望校に合格した先輩たちは、内申点を上げるためにどう行動してきたのでしょうか?以下にその実例を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
先輩からのアドバイス
(明和高校1年/女子)
(一宮高校1年/男子)
(時習館高校1年/男子)
(岡崎高校1年/男子)
(明和高校1年/男子)
(刈谷高校1年/男子)
(向陽高校1年/男子)
Adviser
河内 将郎(佐鳴予備校教師)