苦しいときこそ頑張りどき
中学生・高校生からよく聞く悩みに、「毎日が忙しすぎて勉強時間がとれない」「勉強と部活(習い事)の両立ができない」というものがあります。特に2学期(後期)は部活の忙しさに加えて、学校の授業進度が速くなり、学習内容も難化します。気づけばテストで思うような点数が取れなくなってきた…、とにかく時間が足りない…、という悩みを持つ人も増えることでしょう。
この「忙しい」時期こそが、勝負の分かれ目。「もうだめかも」「ここでやめようか…」と弱気になることもありますが、そんな“自分との戦い”を制することができれば、より大きな成功をつかみ取ることができるはずです。そのためのポイントをいくつかお伝えします。
まずは“やってみる”ことが大切
部屋の掃除をするとき、始めるまでは面倒だったりしますが、いざ始めてしまえばどんどん夢中になって、気づけば1~2時間掃除していた…なんてことはないでしょうか。勉強も同じで、まずはやってみるという「最初の一歩」が肝心。基礎問題や計算問題、得意科目から始めると、スラスラ解けて集中力が高まります。ここで“勉強モード”に入ることができれば大成功。別の科目や少し手をつけにくい苦手単元に切り換えても、続けて取り組むことができます。
また、勉強を始めやすくする「環境づくり」を意識するのも大事です。例えば前日の夜、翌日に家に帰ってから取り組むテキストを机に広げておく。それだけでも、机に座るとすぐに勉強を始められるのでおすすめです。他にも、勉強机から手が届く範囲に誘惑となるモノ(スマホや漫画など)を置かない、自習室へ行くようにするなど、勉強モードに身を置く環境を作るのも効果的です。
探せば見つかる「スキマ時間」
さらには、「スキマ時間」を活用するのもおすすめです。どんなに忙しい人でも、1日の中にスキマ時間は必ずあるもの。学校での休み時間、食事の前後、トイレ、寝る前の10分…など、その時間をうまく勉強時間に変換できれば、1回は短時間でも積み重ねればかなりの時間量になります。
その際、スキマ時間の幅に合わせて「何を勉強するか」を決めておくこと。目の前のスキマ時間が10分なのか?30分とれるのか?それに合わせてできる単語帳や一問一答集などを決めて、常に手元に置いておくと良いでしょう。
忙しい人ほど成績は伸びる!
忙しい毎日を過ごすことは、勉強にとって決して不利ではありません。「時間がないのだから、今ここでやるしかない!」と焦ることは、適度な「締め切り効果」を生み、それが驚異的な集中力を発揮することにつながっていきます。
実際に、厳しい部活に所属していた先輩ほど、難関高校や難関大学に合格する割合が高いというデータがあります。日常的な「締め切り効果」に加えて、「どのように勉強すると効率が良いか」ということを考える力や、「忙しくなるから今のうちに勉強しておこう」と先のことを予測して準備できる「段取り力」も身につくからです。そこで培った能力は、社会に出てからも役立つことでしょう。
「忙しい」という経験は、限られた時間をいかに上手く使うかを学べるチャンス。今はただ辛いと思うかもしれませんが、この経験こそ人生の糧となると信じて、乗り越えていきましょう。
まとめ
Q.毎日忙しくて、勉強がうまくできません。
A.「忙しい」からこそ成績は伸びる。そう信じて、勉強するタイミングや方法を見直してみましょう。
★ まずは勉強を始めてみる。手を動かすことが継続につながる。
★1日の中の「スキマ時間」を見つけて、有効に活用する。
★「締め切り効果」を意識する。時間がない時ほど集中力アップ!