年が明け、愛知県でもいよいよ高校入試がスタートしました。中3受験生たちの緊張感は日増しに高まっていることでしょう。愛知県の高校入試は、今年から日程は約半月から一か月ほど前倒しに。試験形態も、公立は筆記からマークシート方式へ大きく転換します。志望校合格を勝ち取るために、ここからどのような心構えが必要でしょうか?
“試験仕様”の自分を作ろう
公立高校入試までの約一ヵ月、第一志望校合格への鍵は、「いかに受験当日を意識した生活と学習のリズムを維持できるか」にあると言えます。
生活面では、夜型⇒朝型へ、試験スタート時刻から逆算して起きる時間や朝ごはんの時間を調整する、軽く体を動かす習慣を維持する、など。学習面では、入試と同じ形式の融合問題に挑戦する、入試当日の「時間の使い方」を意識した問題演習に取り組む、など。残りの日数で、 いかに“試験仕様”の自分に照準を合わせられるかが勝負です。もちろん、「不安だから」と夜更かしは厳禁。眠れない時は目を閉じて横になっているだけでも、脳は休まります。入試直前期になったら、以下のページを改めて参考にしてみてください。
今年から変わる、マークシートへの対策は?
まずは普段使っている筆記具を、この時期から鉛筆に変えましょう。メーカーや濃さ、形も色々ありますので、可能ならいくつか購入し、当日は「折れにくく、速く塗れる」お気に入りを、複数本持ち込むと良いですね。解答欄が小さくなりますので、消しゴムも先が尖っているものや、相性の良い、自分が消しやすいものを用意しておくと安心です。
また、マークシートの塗り方も、事前に方針を決めておくことをお薦めします。方法は大きく二つ、「一問一問、答えを塗っていく」方法と、「問題用紙に答えを記入していき、最後にまとめてマークシートを塗る」方法(間を取って、大問1つごとに塗る方法もあります)。どちらも一長一短なので、自分が合っていると感じるほうに決めましょう。
そして、残念ながら大変良くある解答ミスが、「ずれてマークしてしまった」という失敗。これについては「一つひとつ、指差し確認しながらマークする」こと。そして「最後に必ず、答えがずれていないか確認する時間を取る」ことで防ぐことができます。
そのためにも、普段から見直しの時間を差し引いた問題演習を心掛けることが大切。“自分のスタイルやルーティーン”を決めておくことで、本番でも落ち着いて取り組むことができます。
私立入試から公立入試までの過ごし方
1月末の私立一般入試から、公立高校入試本番までは、否応なしに緊張感の高まる時期。最後の最後で、志望校を変えたくなっている受験生もいるかもしれません。「私立高校入試、全然解けなかった…」など、結果に一喜一憂したくなる気持ちは大変よく分かりますが、公立高校入試は、私立高校入試と全く傾向が異なります。
ここまで来たら「志望校は、受けなければ受からない」という覚悟をしっかりと持ち、出願から当日までを迎えましょう。実際に志望校に足を運び、当日の行き方を確認すると同時に、「絶対にここに受かるんだ!」と気持ちを新たにするのも良いと思います。新しい問題集や参考書には手を付けず、今まで解いた模試やテキストの解き直しに徹しましょう。
まとめ
中3受験生にとって、この一か月は公立高校入試までの最後のチャンス。入試当日を具体的に意識した行動を心掛けることで、当日落ち着いて試験に挑めることを祈ります。頑張れ、受験生!
Adviser
山本 学人(佐鳴予備校教師)