スランプは成長できる前段階
勉強でもスポーツでもそうですが、何かを習い始めると初めのうちはスイスイと進むのに、ある時期から急に上達が止まってしまうことがあります。技術の習得を行う過程で、進歩が一時的に止まり、「上達していない」「成果が出ない」と感じてしまう。この期間は「高原現象」と呼ばれ、スランプの正体だと言われています。
しかし上記の図からもわかるように、スランプを脱出すると、またどんどん上達していくケースが多いのが事実。「伸びていない」と悩んでいる時期でも、練習や勉強を続けることで、実は次のステップに必要な力が蓄えられているのです。
勉強のスランプ脱出法
勉強におけるスランプは、特に受験勉強で陥るケースが多いと言われます。どのように対処したらよいのでしょうか?
① スランプの時期でも勉強は止めない
頑張っていても成績がなかなか上がらないスランプ期は、勉強がつらく感じられるもの。「思い切って休んでしまおうか…」と考えがちですが、休んでいたらライバルとの差はどんどん広がってしまいます。大切なのは、スランプ期でも絶対に勉強を止めないこと。少しずつでもよいので、やるべき勉強を継続させましょう。
② 勉強のやり方を見直してみる
新しい内容を学んだら、すぐに問題を解いて定着させること。できなかった問題はもう一度解き直し、「わかる」「できる」になるまで解き方を理解すること。このような “正しい勉強のやり方”が実践できているかを、再点検してみましょう。また、難しい問題ばかりに取り組んでいて「解けない」時間が増えると、学習意欲は低下してしまいます。スランプ期は思い切って、基礎事項の復習に徹してみるのも手です。
③ 具体的な目標を設定する
勉強する目的がどこにあるのか?それが「将来のため」という漠然としたものだと、やる気に直結するのは難しくなります。目標を決めるなら、できるだけ明確かつ具体的に。「定期テストで過去最高順位をとる」「数学は満点を目指す」など、短期集中で努力すれば成果が出そうなラインを目指すのがポイントです。目の前の成功をつかむことで、自信を取り戻しやすくなります。
うまくいかない時期は誰にでもあるもの。不安な気持ちになるということは、それだけ真剣に取り組んでいるという証拠です。「スランプは、急成長のために必要な準備期間」。そう捉えて、落ち着いて対処するようにしましょう。
まとめ
Q.勉強していても成績の伸びが感じられません。どうすればよいでしょうか?
A.スランプの後こそ、急上昇できるタイミング!冷静に対処しましょう。
★スランプは急成長の前段階。冷静に対処してレベルアップにつなげよう。
★ポイント① スランプ期でも勉強は止めない。少しずつでも継続しよう。
★ポイント② 勉強のやり方を見直す。思い切って基礎や復習に徹するのも◎
★ポイント③ 目標を設定する。やる気に直結しやすい明確な目標を立てよう。