新年度の学習も軌道に乗ってきた中、多くの中学校では5月から定期テストが始まります。今回は、「テストや入試で成功できるのはどんな生徒?」をテーマに、第一志望校に合格した先輩たちから“成功の法則”を学びます。
自分の目標が定まっている生徒
明確な目標を持っている生徒は、迷うことなく勉強に専心できています。「なぜ、その高校に行きたいのか?」「そこに行って何をしたいのか?」「そのために何をしなければならないのか?」・・・これらのWHY(なぜ)の部分をしっかり認識している生徒には“自分の軸”があり、目標に向かって甘えることなく努力する姿勢が見られます。逆に、「みんながいい高校だと言っているから」「親に言われたから」「偏差値が今の自分に丁度よいから」・・・など、自分の意志と関係のないところで“動かされている”生徒は、成功する確率は低くなります。
考える習慣が身についている生徒
勉強が単なる“作業”になっていると、一時的に成果が出たとしても、本当の意味での学力は身につきません。一方、自分の頭で「考える」習慣があると、教科の内容をしっかり根本理解することができ、テストや入試で強さを発揮します。日頃から学習している教科内容について「なぜこうなるのか?」「これとこれはどう関連するのだろう?」と考えたり、勉強法について「どうしたらもっと短時間で効率よく進められるだろうか?」と考えたり。そのような生徒は、同じ勉強をするにしても積極性が増すため、真の意味での学力を身につけることができます。さらには、教師から問題の解き方・考え方の指導を受けることで、応用力の枝葉が広がり、ますます学力が伸びていきます。
本番を意識して準備している生徒
習い事(音楽やスポーツ)の例になりますが、発表会や試合に向けて練習する子を見ていると、大きく2つのパターンに分かれます。一回成功しただけで「できるようになった」と思ってしまう子。その逆に、ただの「できる」から「より上手にできる」まで繰り返し練習するタイプの子。勉強も同じで、中途半端に問題練習を終えただけで「よし」としている子は、テストでなかなか結果が出せません。一方、「本番で最大限の実力を出せるように」と、出題範囲や難易度を意識しながら計画的に準備を進める生徒は、成功できる確率が高くなります。自然と豊富な練習量をこなすことになるため、テストや入試でどんなパターンの問題が出てきても自信をもって対応できるようになります。
部活動も勉強も頑張る生徒
受験生の話になりますが、部活を引退するのは中3の夏。よく、「部活動を最後までやり切った子ほど、その後の伸びしろが大きい」と言いますが、それは事実です。厳しい部活(特に運動部など)を続けてきた子は、「目標を成し遂げようという意志」「あきらめない心」「粘り強さ」を備えており、受験勉強も最後まで集中してやり抜ける傾向にあります。また、部活を通じて心身への負荷に対する“ストレス耐性”も身についているため、膨大な勉強量にもくじけることはありません。実際に、トップ高校や難関大学に進学した生徒の中には、中学時代から部活も勉強も頑張ってきた先輩たちが多く、最後にぐんと成績を伸ばした子をたくさん見てきました。
素直に行動する生徒
勉強でも習い事でも、うまくいく子には共通する特徴があります。「指導者から言われたことを、まずやってみる」「できない(やらない)言い訳をしない」「自分の失敗や間違いを認めて修正できる」。要は、“素直な生徒は成功する確率が高い”ということです。勉強でも、教師からのアドバイスをすぐに実行に移したり、他の生徒の良いところを参考にして取り入れたりなど、柔軟な考え方を持って素直に行動できる子は、伸びるスピードが加速します。さなるから東京大学理科三類に合格した先輩(詳しくは「合格体験記/熱き想いを君たちへ」参照)も、「先生からのアドバイスを素直に実践することが大事」だと語っています。
まとめ
たゆまぬ努力によって合格を手にした先輩たち。彼らの勉強との向き合い方からは、たくさんの“成功の法則”が見えてきます。「合格体験記/熱き想いを君たちへ」でも紹介していますので、ぜひ参考にして今後の学習に生かしてください。応援しています!
【関連リンク】2022年度 合格体験記 | 熱き想いを君たちへ
Adviser
神田 勝太(佐鳴予備校教師)