成績アップの第一歩!「やる気」を出す秘訣とは?

学力アップ

人に言われなくても、毎日勉強する子。自分で計画を立てて、努力する子。学習において自律を促すための「やる気」は、どこから湧き出てくるのでしょうか?

「やる気が出なくて…」

「さなるに入学してから、うちの子は本当によく勉強するようになりました。やる気を出してくれて良かったです」。これは、ある中1の生徒の親御さんからのメールです。何ともありがたいお言葉ですが、私たち教師が“子どものやる気の火付け役”であることを改めて感じ、身が引き締まる思いでした。

勉強において「やる気を出す」ことは大切ですが、口で言うほどそれは簡単ではありません。子どもたちは何かと忙しい日々を過ごしており、その顔には疲れも見られます。どうにかスイッチを切り替えて勉強に向かうものの、実際には何かがブレーキとなってやる気が起きない…。そんな瞬間は、誰にでもあるものです。

先輩が語る、学習意欲は「ココ」から!

そんな状況でも、本当によく勉強している先輩たちがいます。彼らに「やる気を起こす要素は何?」と聞いてみたところ、答えは大きく3つに分かれました。

一番多かったのは、『友人』。高い志や目標を持つ仲間たちが集まる環境では、「あの子に負けたくない」という思いで、競い合い励まし合うことができます。この環境がまさしくやる気の源泉となっており、それはさなるの誇りある伝統の一つです。その場合、自分よりちょっと上の成績の子をライバルに位置づけると、より努力する気持ちが高まるようです。

二つ目は『先生』。授業の内容が「楽しい」「面白い」と感じられると、その教科が好きになり、学習意欲も高まります。また、「効果的な勉強のやり方を教わった」「苦しいときに励ましてもらった」など、身近にいる先生の影響力は大きいと言えます。

そして三つ目は、『家族』。志望校に合格したさなるの生徒たちの作文には、受験の苦しい時期を支えてくれた家族への感謝の言葉が並びます。お父さんお母さんからの励ましの一言、送迎やお弁当作りなど日々のサポート、そして何よりも、自分の頑張りを「認めてくれた」「ほめられた」という喜び。子どものやる気を出すのに、それらに勝るものはありません。

きっかけは“外的な動機”

ここからわかるように、何もないところから「勉強が楽しい」と思える子はほとんどいません。『友人』『先生』『家族』など、いわば“外的な動機”がきっかけでやる気を出し、次第に勉強の面白さを感じられ、そこから学習意欲の土台が築かれていくのです。

中でも『家族』は、子どもにとってやる気を引き出してくれる最も身近な存在です。成績の良い子の家庭を見てみると、親御さんが子どもの勉強や成績に関心を持ち、常に「頑張る」気持ちを共有しているのがわかります。テストや模試の結果に対して、「すごいね、この教科は伸びてるじゃん」「頑張ったけど、ここは惜しかったね」など、子どもの感情に寄り添い、ほめたり悔しがったり。点数や偏差値などの結果だけを見るのではなく、努力したプロセスを評価しています。

進路や将来の夢、そして勉強する価値などについて、時には親子でじっくり語り合ってみる。その機会が、家庭の中で“子どもの心が勉強に向かう”雰囲気を作り上げ、やる気を高めるきっかけになるかもしれません。

まとめ

環境や周囲のサポートをきっかけに、成長を遂げた子はたくさんいます。子どもたちの「やる気の芽」を育てて開花させるためにも、私たち大人が子どもたちの一番の応援団でありたいですね。

Adviser
坪井千鶴(佐鳴予備校教師)

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