“計画倒れ”の原因はどこに?
「テスト前に張り切って計画を立てたけど、途中で挫折してしまった」「スケジュール通りに進まなかった」…など、勉強における “計画倒れ”を経験したことのある生徒は多いのではないでしょうか?
せっかくやる気が高まっているのに、計画通りに実行できないと、モチベーションも下がってしまいます。失敗の原因は、どこにあるのでしょうか?
ゆとりと柔軟性のある計画を
“計画倒れ”の原因として多いのは、「細かすぎる計画」や「過密スケジュール」を設定してしまったことにあります。
日常では、予想外の出来事が起こるもの。例えば、習い事や部活動がいつも以上にハードな日があり、ヘトヘトになって帰ってきた日。計画表を見ると夜4時間も勉強するスケジュールになっていたら…絶望してしまいますよね。また、普段はすらすら解ける問題も、体調や気分によってはあまり進まない日もあります。
そういったイレギュラーにも対応できるよう、計画はぎっしりと詰め込み過ぎないのがポイントです。「週末は空けておいて調整に使う」「1週間たったら、もう一度予定を見直す」など、ゆとりを持って柔軟に対応できるスケジュール作りがおすすめです。
長期・中期・短期の目標を決める
また、計画の立て方にもコツがあります。
計画を立てる上で必要になるのが、「目標」です。ただ、その目標が「成績を伸ばす」「苦手を克服する」など漠然としている場合は、具体的な学習計画も立てにくくなります。
考え方としては、長期→中期→短期の順に目標を決めると良いでしょう。例えば、「英語の読解力を伸ばす」という長期目標(1カ月)を立てたら、そこから「英単語を強化する」という中期目標(2週間)が生まれます。さらに、「単語帳3ページを完璧にする」という短期目標(1日)を設定することができれば、それがそのまま学習計画になります。
このように、大きな目標を細かく区切っていくことで、「具体的に何を勉強するべきか」がが明確になり、それが「毎日計画を実行しよう」というやる気につながっていきます。
立てた計画を共有する
さらには、立てた計画を家族や友人と共有してみましょう。
自分の計画を誰かに伝えることで、「このスケジュールだと大変すぎない?」「目標達成のためにはこれもした方が良いのでは?」…など、内容や時間配分を見直すきっかけになります。また、自分を応援してくれる存在が身近にいることを感じて、モチベーションも高まることでしょう。友人とであれば、一緒に計画を立てて競い合うのも良い刺激になります。
失敗してもトライしてみる
中学生の場合は、定期テスト前に計画を立てることが多いと思います。教科の数、範囲の広さ、不得意な単元の有無によっては、勉強の時間配分が複雑になり、計画通りにうまくいかない経験をすることもあるでしょう。
この失敗は悪いことではありません。中学生は年に5回(※地域による)定期テストがありますから、今回うまくいかなかった部分を、次のテスト勉強に生かせば良いのです。まずは立てた計画にしたがって取り組んでみる。「間違っていた」「うまくいかなかった」としても、「入試に向けた練習だ!」と思って何度でもトライしてみましょう。
まとめ
Q.計画通りに勉強が進みません。
A.目標を決めて、ゆとりと柔軟性のある計画を立てましょう。
★過密スケジュールはNG。余裕のある計画を立てよう。
★長期→中期→短期の順で目標を設定しよう。
★立てた計画を、家族や友人と共有しよう。
★失敗しても、次の計画立案に生かして何度でもトライしよう。