内容が頭に入っていない?
「ノートをとる」というと、単純に黒板の文字を「写す」のに必死になっている生徒をときどき見かけます。特に女の子の場合、「きれいに書く」ということを意識するあまり、カラフルなペンを使ってまるで美術のように装飾(?)している生徒もいます。そういったノートは見やすくてきれいですが、書いている本人は、実は内容があまり頭に入っていないかもしれません。
また逆に、自分でも読めないような汚い字で、乱雑にノートをとっている子もいます。ノートは頭の中と同じ。ごちゃごちゃしている生徒は、頭の中もきっと整理されていないでしょう。
かたまりで覚えながら写す
「ノートをとる」ことが単なる「作業」になってしまうのは、好ましくありません。大事なのは、「限られた時間内で教師の話をどう効率よくまとめるか」ということです。追求したいのは、「わかりやすさ」と「覚えやすさ」。知識を頭の中へ整理しながら入れていくという意識を持つことが大切です。
まずは文章や図を「かたまりで覚えながら写す」習慣を身につけましょう。例えば、「英文」では、一語一語をちょこちょこ写すのではなく、一文を頭に入れてから一気に書く。「歴史」では、語句だけを拾って写すのではなく、できごとの関係性を考えながら書く。何度も黒板を見ることなく、「覚えながら書く」よう意識すると、学習内容が効率よく頭に入ってきます。
ルールを決めてみる
覚えながら書いていても、時間が経つと忘れてしまうこともあります。特に理科や社会の暗記教科は、テスト前に見返すことも多いはず。いざ、テスト勉強を始めようとノートを見返したとき、書いてある内容のつながりが分からなかったり、用語の意味が分からなかったりしては、ノートをとった意味がありません。
おススメは、人物や語句などにそれぞれ決まった記号をつけるなど、「自分ルール」を決めておくこと。また、「=」や「→」など繋がりがわかる記号を使うと、要点のまとまった見返しやすいノートになり、復習しやすくなります。せっかくノートをとるなら、使いやすいノートを作って効率よく知識を深めたいものですね。
まとめ
Q.授業中、ノートはきれいにとる必要はありますか?
A.板書するのが「作業」になってはNG。「覚えながら書く」ことを意識して、効率よくまとめましょう。
★ノートをとる時は、板書を「写す」という作業になってはいけない。「わかりやすさ」「覚えやすさ」を心がける。
★文章や図を「かたまりで覚えながら書く」習慣を身につける。
★記号を使って、あとから見直しやすいノート作りをする。