【理科】色えんぴつが消しゴムで消えにくいのはなぜ?

知識コラム
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【今回の豆知識】色えんぴつが消しゴムで消えにくいのはなぜ?

えんぴつで書いた文字は消しゴムで消えるけれど、色えんぴつは普通の消しゴムでは綺麗に消えないよね。どうしてだろう?

その理由は、えんぴつと色えんぴつの原料の差にあるんだ。

えんぴつの芯(しん)は、黒鉛と粘土から作られている。
紙の表面には細かな凹凸(デコボコ)があり、えんぴつの芯を紙にこすりつけることで芯が削られ、黒鉛の粒が紙の表面に“乗っている”状態になる。これが文字を書くということ。

そしてこの黒鉛の粒が消しゴムにくっつき、消しクズの中に丸めこまれることで文字が消える。消しゴムで黒鉛を”すいつける”ことで文字を消しているというわけだね。

一方で色えんぴつの芯は、色のもととなる顔料や染料に、ロウ(ワックス)やのりなどを混ぜて作られている。

色えんぴつで書くときも、同じように紙の表面で芯が削られ、ロウが紙につくことで色が見えるようになる。しかし、ロウは黒鉛と違って紙の繊維にしみ込んでしまうので、普通の消しゴムの粘着力ではこすってもなかなか消えないんだ。

似た名前だけれど、「えんぴつ」と「色えんぴつ」には大きな違いがあったんだね!

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